「眠れないのは病気なの?」と不安になったときに
夜、なかなか寝つけなかったり、眠りが浅くて何度も目が覚めたり…。
そんな状態が続くと、「これって不眠症なのかな?」と不安になることがありますよね。
でも、インターネットで調べると情報が多すぎて、「結局どれが本当なの?」と混乱してしまう人も少なくありません。
この記事では、不眠症の定義や診断の考え方を、できるだけわかりやすく解説していきます。
「自分はどうなんだろう」と感じている方が、少しでも安心して眠れるきっかけになりますように。
不眠症とは?一般的な定義について
不眠症とは、眠るための環境が整っているにもかかわらず、眠れない状態が続いていることを指します。
ただ眠れないというだけでなく、「そのことによって日中の生活に支障が出ているかどうか」が重要なポイントです。
たとえば、以下のような症状が不眠の代表例とされています。
- 入眠困難:布団に入っても30分〜1時間以上眠れない。
考えごとが止まらなかったり、体が緊張して眠気がこないことが多いです。 - 中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまい、そのたびに眠れなくなる。
眠りが浅く、夢を多く見る傾向もあります。 - 早朝覚醒:目覚ましの時間よりもかなり早く目が覚めてしまい、そこから眠れない。
とくに高齢の方や、ストレスを抱える人に多い傾向があります。 - 熟眠障害:睡眠時間は十分でも「眠った気がしない」「疲れが取れない」と感じる。
寝つきや睡眠時間には問題がないのに、常に眠りが浅く感じるのが特徴です。
これらの状態が週3回以上、3ヶ月以上続く場合、不眠症と診断される可能性があります。
不眠症の診断基準はどうなっている?
不眠症は、主に次の3つの条件を満たすかどうかで判断されます。
- 入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害のいずれかの症状がある
- それが週に3回以上、3ヶ月以上続いている
- その影響で日常生活に支障が出ている(集中力の低下・疲労感・イライラなど)
これは、国際睡眠障害分類「ICSD-3」や、アメリカ精神医学会の「DSM-5」などの基準に基づいています。
つまり「眠れていないだけ」ではなく、「生活への影響」が診断の大きな鍵となるのです。
医療機関での診断プロセス
実際に病院を受診すると、まずは問診が行われます。
そこで医師がチェックする主な項目は次の通りです。
- 眠れないと感じるようになった時期・きっかけ
- 普段の睡眠時間と寝つき・目覚めの状態
- 日中の眠気・集中力・気分の変化など
- 生活習慣(夜更かし・スマホ・カフェイン・ストレス要因)
必要に応じて、「睡眠日誌」をつけたり、「睡眠ポリグラフ検査(PSG)」などを行うこともあります。
この検査では、脳波・心拍・呼吸・体の動きなどを測定し、睡眠の深さやリズムを客観的に評価します。
診断を受ける前に知っておきたいこと
「病院に行くほどじゃないかも…」「ただの疲れかも…」と思ってしまう人も多いかもしれません。
けれど、不眠症は早めに向き合うことで、慢性化を防ぐことができます。
我慢しすぎず、話せる場所で気持ちを打ち明けるだけでも、心がふっと軽くなることがあります。
眠れない自分を責めるのではなく、「知ること」「相談すること」から始めてみてください。
まとめ|「不眠症かもしれない」と思ったら
眠れない夜が続くと、心も体も疲れてしまいますよね。
でも、だからこそ知ってほしいのは、不眠症はひとりで抱える必要のない悩みだということです。
「もしかして不眠症かな?」と思ったその気づきが、すでに回復への第一歩です。
このサイトでは、悩みに寄り添った対処法や、心を落ち着ける音楽の提案などもご紹介しています。
どうかあなたが、安心して眠れる夜に近づけますように。
あわせて読みたい|不眠症の全体像をやさしく解説した記事
「不眠症ってどういう状態なの?」という基礎から知りたい方は、以下もあわせてご覧ください。
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眠れなくてお悩みの方は、気軽に試してみてください。
