不眠症と睡眠障害の違いがわかりにくい理由とは?
「眠れない…」と検索していると、“不眠症”と“睡眠障害”という言葉がよく出てきますよね。
でも、この2つの言葉の違いって、ちょっとわかりづらいと思ったことはありませんか?
この記事では、「不眠症と睡眠障害って何が違うの?」という疑問にやさしく答えていきます。
「睡眠障害」とは?|広い意味での“睡眠トラブル”
睡眠障害とは、睡眠に関するさまざまな異常状態の総称です。
たとえば
- 夜眠れない(不眠)
- 日中に強い眠気がある(過眠)
- 寝ている間に体が動いてしまう(異常行動)
- 呼吸が止まる(睡眠時無呼吸症候群)
つまり「眠れない」だけでなく「眠りすぎる」「寝てる間に問題がある」なども含まれるのが睡眠障害です。
「不眠症」とは?|睡眠障害の中でも代表的なひとつ
不眠症とは、眠れない状態が慢性的に続き、生活に支障が出ている状態を指します。
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚める、熟睡感がない…など、“眠れない”ことに特化した問題ですね。
医学的には、週に3回以上・3ヶ月以上続いていると「慢性不眠症」と診断されることが多いです。
不眠症は“睡眠障害の一種”という関係性
ここまでを整理すると、不眠症は、「睡眠障害」という大きな分類の中のひとつという位置づけになります。
| 用語 | 意味・関係性 |
|---|---|
| 睡眠障害 | 睡眠に関するあらゆる異常状態を含む“総称” |
| 不眠症 | 睡眠障害のひとつ。「眠れない」に特化した状態 |
つまり、「睡眠障害=不眠症」ではなく、不眠症は睡眠障害の“中に含まれるひとつ”なんですね。
たとえばこんな睡眠障害がある|分類の具体例一覧
睡眠障害は、大きく以下のような分類があります(ICSD-3より)。
- 不眠障害:入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒など
- 睡眠関連呼吸障害:睡眠時無呼吸症候群など
- 中枢性過眠症:ナルコレプシーなど
- 概日リズム睡眠障害:夜型・社会的時差ボケなど
- 睡眠関連運動障害:むずむず脚症候群など
- レム睡眠行動障害などの異常行動:夢に合わせて体が動くなど
これらすべてが「睡眠障害」に含まれるということを覚えておくと、不眠症との違いがクリアになります。
もし気になるなら、どこに相談すればいい?
「自分は不眠症?他の睡眠障害?」と感じたときは、まずは心療内科・精神科・睡眠外来などの専門機関に相談してみるのがおすすめです。
また、症状が軽い場合は生活習慣の見直しでも改善することがあります。
- 就寝前のスマホ時間を減らす
- カフェインやアルコールを控える
- 気持ちを整える音楽を取り入れてみる
焦らず、小さな工夫から始めてみましょう。
まとめ|自分の状態を“言葉で理解すること”が第一歩
不眠症は睡眠障害の一部ということがわかるだけでも、情報の見え方が変わります。
正しい言葉で、自分の眠れない状態を把握すること。それが不安の軽減にもつながります。
このサイトでは、不眠のタイプ別対処法や、やさしく眠りに誘うセルフケアのヒントもご紹介しています。
あなたが少しでも安心して眠れる時間を取り戻せますように。
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「不眠症ってどういう状態なの?」という基礎から知りたい方は、以下もあわせてご覧ください。
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